読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ファイト!

のんびり、自然体に

『何者』

 

 

映画『何者』、米津玄師と忘れらんねえよが音楽を担当していたり、菅田将暉さんが好きだったりで、観たかったなあ。

とても映画に博識だとは言えない私が映画を観たいと思うきっかけは、いつもこんな感じ。

テスト期間が重なったり、色々とバタバタしてしまって…、惜しかったな~。

友達に聞いたところ、原作が面白かったらしいので、読んでみました。

 

※ネタバレ含みます

 

 

f:id:sakanachan89:20161228104223j:image

表紙が映画バージョンになってた。

カバーが二重になっていて、剥がすと

f:id:sakanachan89:20161228104331j:image

こんな感じの、もともとの表紙が出てくる。

(ファンシーな部屋着とネイルが映り込んて、よくよく見ると恥ずかしい写真)

 

序盤からヒヤヒヤしっぱなしだった。

自分には観察力と想像力があると過信している主人公の拓人の言動には、自分と重なるところがある。

だから、拓人がSNSで自己顕示欲を満たす人々に対して嫌悪感を抱いているのも、割と共感できる。

 

それでも彼は危なっかしすぎた。

あまりにも自分に酔っている。

私は斜に構えた自分が好きじゃないし、馬鹿みたいにSNSで自分をアピールしている人たちと比べても、より人間らしくて魅力的なのは向こう側だと、思っている。

 

だんだんと拓人の浅はかな部分が露呈していくなか、共感できるけど自分に重ねきれない彼の恥ずかしい場面を、自己に当てはめれなかった。

というか、私の兄弟が弱っていくような、なんとも切ない気持ちで傍観していた。

 

表紙になっている6人のキャラクターは、それぞれがずるさを持ち合わせていて、人間らしく魅力的だ。

そして全員に、自分と重なる部分がある。違う部分もある。だから、めちゃくちゃ考えさせられる。

 

 

朝井リョウさんの文章はスッキリしてて気持ちよかった。清涼感があるとまで思える。

色んなことを考えさせられて、頭の中はぐちゃぐちゃになるかと思いきや、常にスッキリと整理されているような、不思議な感覚は、それ故かな。

 

それでも後を引く、「本読んだなあ~」感はしっかりあって、すごく好きな感じ。

 

 

あと、朝井リョウさんって女性だと思ってた。本編読み終わるまで。

ちょっと視点が女の人っぽく思ったから。

人格の捉え方が繊細で、緻密。

 

SNS」をテーマにしているのは、本当にタイムリーでキャッチーだなあ。

長くなったけどそんなこんなで、たくさんの人に読まれていたり、映画化するのもわかる作品だと思った!

 

 

 

せっかくの冬休み、受験生になる前にどんどん読むぞ~~~